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猫の血液型について

皆さんは飼っている猫ちゃんの血液型をご存知でしょうか。
私は今まで気にしたことがなくて知らなかったので今回は猫の血液型について調べました。その結果をご報告致します。

猫の血液型は3種類

我々人間はA型、B型、O型、AB型の4種類ですが、猫は猫AB式で分類されるのでA型、B型、AB型の3種類になりO型はありません。
猫の血液型を判定するのは近くの動物病院で行ってくれるので気になった方は調べてみるのもいいかもしれません。猫ちゃんに輸血が必要になったときには役立ちますし知っておいて損はないと思います。

血液型の割合

猫も人間と同じように両親の血液型に左右されますが、猫の大半がA型で、次にB型、AB型はとても珍しいそうです。国が違うと血液型の割合も違うようで、日本だと80%〜90%がA型といわれていますが、カナダだとおよそ95%と日本よりもA型の割合は高く、イスラエルは逆に約70%と低くなります。
何故こんなにもA型が多いのかというと、A型の遺伝子が一番の優性遺伝子なため「A+A」「A+B」「A+AB」のパターンでもA型が生まれ、割合が高くなるのです。

猫の種類との関係

国の違いにも猫の種類によっても割合が変わります。

A型が10%未満の品種

・アメリカンショートヘア
・ロシアンブルー
・シャム
・メインクーン
・ノルウェイジャンフォレストキャット

A型が10%以上〜30%未満の品種

・アビシニアン
・ペルシャ
・ヒマラヤン
・スコティッシュフォールド
・ソマリ
・スフィンクス

30%以上の品種

・ブリティッシュショートヘア
・ラグドール
・ターキッシュバン
・デボンレックス

繁殖を考えている場合には、B型の割合が高い品種ほど注意が必要です。
B型の母親の母乳をA型の子供が飲むと赤血球が壊れて亡くなってしまうことがあります。これを新生猫溶血現象といいます。B型の猫はA型の赤血球に強い抗体をもっているために引き起こされます。また、出産前にも胎盤内で起こる可能性があり、その場合には死産などに繋がることがあります。

猫の輸血

人間と違い猫には血液バンクがありません。そのため、輸血が必要なときには同居している猫やその動物病院に入院している猫から採血をしますが、採血するにも条件があり若くて元気で大柄であることや感染症にかかっておらず健康診断にも問題がない猫でないといけません。

血液型と性格の関係

やはり血液型と聞くと性格診断の話になりますよね。A型の人はこう、B型の人はこう、などありますが、猫に関して言えばほとんどがA型。NPO法人ねこほーむで引き取った猫ちゃんたちのほとんどがA型ということです。全ての猫ちゃんがA型という可能性だってあります。
それを考えると血液型と性格は関係ありません。色々な性格の猫ちゃんがいますからね。

ちなみに

血液型で性格の話になるのは日本と台湾や韓国だけで、その他の国だとなんのこっちゃとなります。
最近では、これによってのブラハラ(ブラッドタイプハラスメント)なるものもあるみたいなのでお気をつけ下さい。

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